P024_仕事は同じでも、意味が変わればすべてが変わる。本質と仕事を一致させるということ

前回は、サカモト電器の坂本さんを例に、

「自分の本質は、どのように発見できるのか」

ということを探求しました。今回は、その続きです。

自分の本質がわかったとしても、それだけで自然に仕事や人生が変わるわけではありません。

むしろ、自分の本質がわかったからこそ、

「今の仕事のやり方は、自分と少しズレているかもしれない」

と気づきやすくなることもあります。

本質と一致して生きるというのは、無理に頑張って「自分らしくならなければ」と努力することではありません。

むしろ、自分が自然にやってしまうこと、自分の根っこにある性質に、仕事や生き方を少しずつ合わせていくこと。そして、ズレたときには修正していくことなのかもしれません。

今回の探求テーマは、
「あなたの本質と、仕事や生き方は一致・整合していますか?」

世の中の常識や、「こうしなければならない」という思いをいったん横に置いて、自分自身の仕事や生き方を振り返ってみてください。

「売る気がないのに自然に売れる、本質整合経営」。

この番組は、人や組織の本質を言語化し、本質と一致した生き方、そして本質整合した仕事と経営のあり方を探究する番組です。

こんにちは。本質整合研究所の櫻木隆志です。

インタビュアーの高須早智子です。

櫻木さん、今回もよろしくお願いします。

よろしくお願いします。

さかもっちゃんゲスト回を深掘り

前回から、サカモト電器の坂本さんにご出演いただいたゲスト回を振り返っています。

今回は、その振り返りの2回目ですね。

そうですね。

前回は、坂本さんの事例を通して、

「自分の本質は、どうやって発見するのか」

というところを掘り下げました。

今回はその続きとして、

「その本質を、実際の仕事や人生と一致させるとはどういうことなのか」

を考えてみたいと思います。

本質が分かると、生き方は合わせやすくなる

さかもっちゃんの場合は、自分の本質が分かって、

「自分はこういうふうに仕事をしていけばいいんだ」

というのが、かなり明確になったように感じました。

そうですね。

ただ、最初から一気にそうなったわけではなくて、やりながら少しずつ整っていったんだと思います。

でも、自分の本質が、

「もしかすると自分は、こういう人間なんじゃないか」

と分かってくると、それに合わせて仕事や人生を選びやすくなります。

一方で、分かったからこそ、

「今、ちょっとずれているな」

ということも、以前より分かりやすくなるんです。

本質が分かると、ズレにも気づきやすくなる

分かったら、全部楽になるというわけではないんですね。

そうなんです。むしろ、

「本当はこうしたい」

ということが分かっているのに、それと違うことを続けていると、以前よりつらく感じることもあると思います。

坂本さんの場合は、もともと少しずれている状態があって、そこから変わっていったので、

本質とずれている時と、一致している時の違い

が、かなり鮮明に見えたんですよね。

世の中の常識に合わせると、ズレることがある

さかもっちゃんの場合、もともとは「売ること」を重視した商売をされていましたよね。

そこから、地域貢献という自分の思いを大切にするやり方に変わっていった。

やっぱり、そこを変えるのは簡単ではなかったのでしょうか。

そうですね。

やっぱり、世の中の常識とか、業界の常識がありますから。

街の電器屋さんの世界でいえば、

「新商品が出たら、買ってくれそうなお客さんをリストアップする」

「そのお客さんに、どうアプローチして売るかを考える」

というような、業界としての普通のやり方があります。

メーカーからも、そういう販売施策が提案されます。

それに合わせてやっていれば、

「これが商売というものだ」

と思いますよね。

でも坂本さんの場合、そのやり方に合わせれば合わせるほど、自分の本質とずれてしまうところがあった。

「正しいやり方」でも、自分に合うとは限らない

世の中の常識に合っている人なら、それでいい。

でも、そこにモヤモヤする人もいるということですね。

そうですね。

世間的には正しい。

業界では当たり前。

周りの人もみんなやっている。

でも、

「自分には、どうしてもしっくりこない」

ということはあります。

そういう時に、

「自分がおかしいのかな」

と思ってしまう人も多いと思うんです。

でも、もしかするとそれは、

自分の本質と、周りの常識がずれている

ということなのかもしれません。

効率やコスパだけでは測れないもの

今の社会では、効率化とか、コスパとか、タイパとか、そういうことがすごく言われますよね。

そうですよね。

いかに効率よく成果を出すか。

いかに短い時間で、多くの結果を出すか。

それ自体は大切なことだと思います。

でも、その物差しだけで生きていると、

「成果は出ているけど、なんか違う」
「うまくいっているはずなのに、ずっとモヤモヤする」

ということも起こります。

世の中の評価軸と、自分自身の内側の感覚が、必ずしも一致しているとは限らないからです。

人は、いつも完全に本質整合しているわけではない

さかもっちゃんも、今はかなり本質と一致した仕事をされていますけど、ずっと完全に一致しているわけではないですよね。

同じ人でも、一致する時と、ずれる時がある。

櫻木
櫻木

ものすごくあると思います。

坂本さんの中にも、例えば、

「商売人として、売らなきゃいけない」

という坂本さんと、

「地域や人の役に立ちたい」

という坂本さんがいる。

その二つが、うまく一緒に動いていればいいんです。

でも、

「売らなきゃ」

という方ばかりが強くなりすぎると、

「地域の役に立ちたい」

という自分が押し込められてしまう。

そうすると、モヤモヤしたり、ストレスが出てきたりする。

どちらかを捨てるのではなく、統合する

でも、生活がありますから、

「売らなくていい」

というわけでもないですよね。

櫻木
櫻木

もちろんそうです。

だから、

「売るか、地域貢献か」

という二者択一ではないんです。

こっちを取ったら、こっちを捨てる。

ではなくて、

どうやったら、二つを一つにできるか

ということが大切なんだと思います。

坂本さんの場合でいえば、

「地域の役に立ちたい」

という思いで仕事をする。

その結果、お客さんが喜ぶ。

喜んだお客さんが、

「次も坂本ちゃんに頼もう」

と思う。

そして、ちゃんと商売にもなる。

それなら、

売ることと、地域貢献は対立しない

んですよね。

お客さんが喜んだ瞬間に、二つが一つになっていた

ちゃんが以前、

「お客さんが喜んでくれた顔が忘れられない」

とおっしゃっていましたよね。

あの瞬間って、

売れた。
お客さんも喜んだ。

両方が同時に起きていますよね。

櫻木
櫻木

そうなんです。

坂本さんが、本当にやりたい仕事のやり方をする。

それを、お客さんも求めている。

すると、お客さんは今まで以上に喜んでくれる。

坂本さんは、

「売るために売る」

のではなく、

「お客さんの役に立つために仕事をする」

という意味で動いている。

でもその結果として、ちゃんと商品も売れる。

そこが、理想的な関係なんだと思います。

本質を知っただけでは、整合したことにはならない

そう考えると、本質を発見したら終わりではないんですね。

櫻木
櫻木

そうです。

むしろ、そこからが始まりだと思います。

まず、自分の本質を知る。

「知る」というより、本当はずっとあったものなので、

「思い出す」

という方が近いかもしれません。

そして今度は、その本質を、

仕事。
生き方。
人間関係。
日々の選択。

そういうものと一致させていく。

その作業が、本質整合です。

坂本さんが、本当にやりたい仕事のやり方をする。

それを、お客さんも求めている。

すると、お客さんは今まで以上に喜んでくれる。

坂本さんは、

「売るために売る」

のではなく、

「お客さんの役に立つために仕事をする」

という意味で動いている。

でもその結果として、ちゃんと商品も売れる。

そこが、理想的な関係なんだと思います。

ズレたら、戻せばいい

櫻木
櫻木

しかも、ずっと完全に整合している必要はないと思うんです。

人間なので、当然ずれます。

忙しくなったり。

お金のことが気になったり。

周りの評価を気にしたり。

そうすると、また少しずれる。

でも、自分の本質が分かっていると、

「あ、今ちょっとずれてるな」

と気づきやすくなる。

その時に、また戻す。

この繰り返しで、だんだん整合しやすくなっていくんだと思います。

本質と一致すると、人は見るからに変わる

櫻木さんは、さかもっちゃんが変わっていく様子をずっと見ていたわけですよね。

「本質と仕事が一致すると、こんなに変わるんだ」

と感じることはありましたか?

櫻木
櫻木

ありましたね。

坂本さんに限らずですが、

「自分は、このために仕事をしている」

ということと、実際の仕事のやり方が一致して、

それをお客さんから喜んでもらえた時って、本人がものすごくうれしそうなんです。

見るからに変わります。

そこからエネルギーが湧いてくる。

すると、さらに活動的になる。

そのエネルギーがお客さんにも伝わる。

そして、また喜んでもらえる。

そんな好循環が始まります。

本質と一致することは、「頑張ること」ではない

本質と一致して生きるというと、

「自分らしく生きるために、頑張らなきゃ」

みたいに聞こえることもありますけど、そういうことではないんですよね。

櫻木
櫻木

むしろ逆だと思います。

本質って、自分の一番根っこにある性質です。

だから、それに合わせるということは、

自然にやってしまうことに、仕事や人生を合わせていく

という感覚に近い。

無理に頑張るとか、努力して別の人になるということではないんです。

むしろ、本質と一致していくほど、楽になる部分がある。

「こっちでよかったんだ」

という感じですね。

仕事そのものは、変わっていない

櫻木
櫻木

そして坂本さんの事例で、もう一つ大事なのは、

仕事そのものは、それほど変わっていない

ということなんです。

家電を売る。

家の困りごとを解決する。

お客さんの家へ行く。

やっていること自体は、大きく変わっていません。

でも、

その仕事の意味が変わった。

「家電を売る仕事」から「地域の役に立つ仕事」へ

櫻木
櫻木

以前は、

「家電を売る仕事」

だった。

それが、

「地域の人の役に立つために、家電や自分の技術や人脈を使う仕事」

に変わった。

同じ仕事でも、意味が全然違うんです。

そして仕事の意味が変わると、本人の内面が変わります。

本人の内面が変わると、お客さんに伝わる印象も変わる。

お客さんとの関係も変わる。

すると、仕事そのものも、さらに変わっていく。

私は、そこがすごく面白いと思うんです。

転職しなくても、本質整合はできる

ということは、

「今の仕事が本質と合っていないから、仕事を辞めなきゃ」

という話でもないんですね。

櫻木
櫻木

そうなんです。

本質整合というと、

「自分に合った仕事を探しましょう」

と捉えられがちですが、必ずしも職業を変える必要はありません。

同じ仕事でも、

「何のために、この仕事をしているのか」

が変わるだけで、仕事との関係が大きく変わることがあります。

今の仕事の中に、自分の本質をどう生かせるのか。

自分が本当に大切にしたいことと、どうつなげられるのか。

そこを考えることも、本質整合だと思います。

世の中の「こうあるべき」に蓋をされていないか

前回も、

「振り返ってみたら、すでにそう生きていた」

という話がありましたよね。

櫻木
櫻木

そうですね。

おそらく皆さん、それぞれに、

「本当はこうしたい」
「自分はこういう時に一番自然でいられる」

というものがあると思うんです。

でも、それに蓋をして、

「仕事とはこういうもの」
「会社ではこうしなきゃいけない」
「大人なんだからこうあるべき」

という世の中の常識に合わせている人も、かなり多いと思います。

一度、

「本当に、自分はこれでいいと思っているんだろうか」

と考えてみる。

そこから、本質整合は始まるのかもしれません。

今回の探究テーマ

それでは、今回のお話の探求テーマをお願いします。

櫻木
櫻木

今回は、そのものずばりです。

「あなたの本質と、今の仕事や生き方は、一致・整合していますか?」

という問いです。

今の仕事を辞めるべきかどうか、という話ではありません。

同じ仕事でも、

「何のためにやっているのか」

によって、その意味は大きく変わります。

今やっている仕事は、自分が本当に大切にしていることと、つながっているでしょうか。

自然に力が湧く自分と、今の仕事のやり方は、一致しているでしょうか。

もしモヤモヤがあるとしたら、

「どこがずれているんだろう」

と、一度考えてみてください。

そして、全部を変えなくてもいいと思います。

少しだけ、ずれを戻してみる。

そんなところから始めてみるのもいいのではないでしょうか。

この番組では、ホームページで「読むPodcast」も公開しています。

単なる文字起こしではなく、放送での対話をもとに、さらに読みやすく、考えを深められる形に再編集しています。

こちらも、ぜひご覧ください。

また、この番組は、答えを一方的にお伝えする番組ではありません。

リスナーの皆さまと一緒に問いへ向き合い、本質を探究していく番組です。

今回の探究テーマ、

「あなたの本質と、仕事や生き方は一致・整合していますか?」

についても、ぜひお便りフォームからお聞かせください。

皆さまの問いや気づきが、次回以降の探究につながるかもしれません。

それでは、今回もお聴きいただきありがとうございました。

櫻木
櫻木

ありがとうございました。

「本質と一致して生きる」。本質整合研究所がお届けしました。

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