人生や仕事が苦しい時、
多くの人はまず、
「何を変えればいいのか」
を考えます。
転職した方がいいのか。
商品を変えた方がいいのか。
発信の仕方を変えた方がいいのか。
働き方を変えた方がいいのか。
人間関係を変えた方がいいのか。
もちろん、
それらも大事な問いです。
でも私は最近、
そうした“何を変えるか”の前に、
もっと大事な問いがあるように感じています。
それは、
「どこから整えていけばいいのか?」
という問いです。
なぜなら、
人生や仕事は、
ただ部分的にいじれば整うものではないからです。
外側だけを変えても、
また同じような苦しさに戻ってしまうことがある。
むしろ、
整える順番を間違えると、
余計に苦しくなることすらある。
私は最近、
人生や仕事には
“整える順番”
があるのではないかと思っています。
多くの人は外側から人生を整えようとする
私たちはつい、
人生や仕事を考えるときに、
外側から考えがちです。
何を仕事にするか。
何を売るか。
どんな肩書きで生きるか。
何を発信するか。
どんな商品やサービスにするか。
つまり、
WHAT(何をするか)
から考え始めてしまう。
でも私は最近、
ここから考え始めると、
かなりズレやすいと感じています。
なぜならWHATは、
人生や仕事の中では
いちばん外側に現れる“結果”に近いものだからです。
本来はもっと手前に、
それを形づくっている“源”がある。
そこがズレたまま、
外側だけ整えようとすると、
どうしても無理が出やすい。
私は、そういうことが多いように思っています。
木を元気にしたいのに葉っぱだけ磨いているかも…
私は最近、
人生や仕事の整え方を考えるとき、
よく木のイメージが浮かびます。
葉っぱの色が悪い。
枝の伸び方が不自然。
実があまりならない。
そういうときに、
葉っぱだけを磨いたり、
枝先だけを整えたりしても、
一時的にはよく見えるかもしれません。
でも根っこの状態がズレていたら、
またどこかで苦しくなる。
人生や仕事も、
それに近いのかもしれません。
発信の仕方を変える。
商品を変える。
肩書きを変える。
働き方を変える。
それ自体が悪いわけではない。
でも、
根っこの方がズレたままだと、
また別の形で苦しさが出てくる。
私はそう感じています。
整える順番
今の私が一番しっくりきているのは、
人生や仕事は
本質 → WHY → HOW → WHAT→WHERE
の順番で整えていく、という考え方です。
これは単なるフレームワークというより、
エネルギーが自然に流れる順番
なのではないかと感じています。
① 本質:その人の源泉
まずいちばん奥にあるのが、
本質
です。
本質とは、
その人の中にある“自然に出てしまうもの”。
頑張らなくても反応してしまうこと。
なぜか気になってしまうこと。
何度でも戻ってきてしまうテーマ。
その人らしさの源泉のようなもの。
ここが、
人生や仕事の“いちばん上流”にあるのだと思っています。
もしここが見えないまま人生を組み立てると、
どこかで無理が出やすい。
なぜなら、
源泉が分からないまま流れを作ろうとしている
ようなものだからです。
② WHY:なぜそれをやるのか
本質の次に来るのが、
WHY(なぜ)
です。
その本質を、
何のために使いたいのか。
何のために生きたいのか。
何のために働きたいのか。
本質が“存在の源”だとしたら、
WHYはその本質が
「どちらに向かって流れようとしているのか」
を示すものです。
同じような本質を持っていても、
WHYが違えば、
人生の方向はかなり変わってきます。
だから私は、
本質の次にWHYを整えることが
とても大事だと思っています。
③ HOW:どうやるか
その次に来るのが、
HOW(どうやるか)
です。
これは、
仕事のやり方。
関わり方。
伝え方。
動き方。
進め方。
つまり、
“本質とWHYを、どんなやり方で現実に表現するか”
の部分です。
ここがズレると、
本質もWHYも良いのに苦しくなります。
たとえば、
- 本当は丁寧に深く関わるタイプなのに、量を追うやり方をしている
- 本当は対話型なのに、売り込み型でやっている
- 本当は関係性を育てるタイプなのに、短期成果だけを追っている
こういうズレがあると、
エネルギーが通りにくくなる。
私は、
人生や仕事が苦しくなる理由の多くは、
このHOWのズレにもあると感じています。
④ WHAT:何をするか
そしてその外側に現れるのが、
WHAT(何をするか)
です。
どんな仕事をするのか。
どんな商品やサービスを提供するのか。
どんな活動をするのか。
何を形として世の中に出していくのか。
これはもちろん大事です。
でも私は、
ここはあくまで
“いちばん外側に現れる形”
なのだと思っています。
つまりWHATは、
最初に決めるものというより、
上流が整ってきた結果として、自然に立ち上がってくるもの
なのかもしれません。
⑤ WHERE:どこで(どんな環境で)?
そしてさらにその外側にあるのが、
WHERE(どこで?どんな環境で?)
です。
今の会社で働き続けるのか?
転職するのか?
転職するならどんな会社がいいのか?
独立するのか?
どんな人と一緒にやるのか?
どんな関係で働くのか?
これらももちろん大事です。
ただ、これらの選択をする時に、
表面的な条件や好き嫌いだけではなく、
本質との整合を見ていくことが、
とても大切になると思っています。
外側だけを変えようとすると苦しい
私は最近、
人生や仕事が苦しくなるときというのは、
WHATやHOWだけを変えようとしていることが多い
のではないかと思っています。
発信方法を変える。
仕事を変える。
商品を変える。
肩書きを変える。
もちろん、それで整うこともあります。
でも、
本質やWHYがズレたままだと、
またどこかで苦しくなりやすい。
だから大事なのは、
ただ“変える”ことではなくて、
どこから整えるか
なのだと思います。
本質整合とは「上流から現実を整えていくこと」
ここまで書いてきて、
今の私に一番しっくりくる言い方はこれです。
本質整合とは、
人生や仕事を、上流から現実に向かって整えていくこと
なのかもしれません。
本質が見えてくる。
WHYが立ってくる。
するとWHATやHOWやWHEREは、
自然と見えてくる。整ってくる。
そうなると人生にも仕事にも
一本の流れが生まれてきます。
すると不思議なことに、
- 言葉が自然になる
- 行動が自然になる
- 発信が自然になる
- 商売が自然になる
- 人間関係が自然になる
つまり、
無理が減っていくのです。
私は、本質整合とは
そういうことなのではないかと思っています。
「何をするか」ではなく「どこから整えるか」
もし今、
- 何かがしっくりこない
- 頑張っているのに空回りする
- 仕事も人生も、どこか苦しい
- 何を変えたらいいのか分からない
そんな感覚があるとしたら、
すぐに
「何をするか」
を決めようとしなくてもいいのかもしれません。
その前に、
- 自分の本質は何か
- 自分は何のためにそれを使いたいのか
- 自分に合ったやり方は何か
- その結果として、何をするのか
という順番で、
少しずつ見ていく方が、
ずっと自然なことがある。
人生や仕事を整えるとは、
外側をいじることではなくて、
上流から、矛盾なく流れるように整えていくこと
なのかもしれません。
あとがき
人生や仕事が苦しくなるとき、
私たちはつい、
目に見える“外側”ばかりを変えようとしてしまいます。
でも本当は、
変えるべきなのは“外側”そのものではなくて、
その外側を生み出している流れの方
なのかもしれません。
もしそうだとしたら、
大事なのは、
「何をするか」を急いで決めることではなくて、
「どこから整えていけば、
自分の本質と矛盾なく流れていくのか」
を見つめることなのかもしれません。
そして私は、
その“整える順番”を知ることが、
人生や仕事をかなり変えるのではないかと感じています。
◀前【思索009】本質が見えてきたら、次に何を整合させるのか
▶次【思索011】なぜ今、多くの人が「何か違う」と感じているのか