【思索012】本質に還るために、最初にやるべきこと

ここまでの思索ログで、

  • 人は本質からズレることがある
  • 違和感は、そのズレを知らせるサイン
  • 本質とは、その人の奥にある“自然に出てしまうもの”のようなもの
  • 本質と整合すると人生や仕事の流れが変わってくる
  • 今の時代は本質に還る流れが起きている

そんな話をしてきました。

ここまで読むと、
多くの人の中に、
こんな問いが生まれているのではないかと思います。

「じゃあ、自分は何から始めればいいんだろう?」

これは、とても大事な問いです。

そして同時に、
少し難しい問いでもあります。

なぜなら本質というものは、
「これをやればすぐ分かる」という
単純なものではないからです。

でも私は最近、
本質に還っていくために、

最初にやるべきことは、
それほど難しいことではないのではないか

とも感じています。

最初にやることは「何かを変えること」ではない

多くの人は、
「何かを始めよう」とするとき、

仕事を変えるべきか。
環境を変えるべきか。
新しいことに挑戦するべきか。
何か大きな決断をするべきか。

と考えます。

もちろん、
そういう変化が必要なタイミングもあります。

でも本質に還るプロセスにおいて、
最初にやることは、
必ずしもそういう“外側の変化”ではないと、
私は思っています。

むしろ最初に必要なのは、

「ちゃんと感じること」

なのではないかと思っています。

違和感をしっかりと感じる

これまでの思索ログでも書いてきましたが、

違和感は、
本質とのズレを知らせるサインかもしれません。

でも多くの場合、
その違和感はすぐに打ち消されてしまいます。

「気のせいだろう」
「みんなそうだから」
「もう少し頑張れば大丈夫」
「こんなことで迷ってはいけない」

そうやって、
違和感を“なかったこと”にしてしまう。

でももしその違和感が、
本質からのサインだとしたら、

それを無視し続けることは、
自分の内側の声を無視し続けることになります。

だからまずは、

違和感を、違和感のままちゃんと感じてあげること

これが、
本質に還る最初の一歩なのかもしれません。

答えを出そうとしなくていい

ここも、とても大事なポイントです。

違和感を感じたとき、
人はすぐに

「じゃあどうすればいいのか?」
「何を変えればいいのか?」
「正解は何なのか?」

を探そうとします。

でも私は、
最初の段階では、

すぐに答えを出そうとしなくていい

と思っています。

なぜなら本質は、
焦って結論を出そうとすると、
かえって見えにくくなることがあるからです。

それよりも大事なのは、

  • 何に違和感を感じているのか
  • どこがしっくりこないのか
  • 何にYESと言えていないのか
  • 何に無理をしているのか

そういうことに、
静かに目を向けていくことです。

それだけでも、
少しずつ何かが動き始めることがあります。

自分の「反応」を取り戻していく

本質に還るというのは、
何か特別な能力を身につけることではなくて、

自分の中にある“反応”を取り戻していくこと

なのかもしれません。

何に心が動くのか。
何に違和感があるのか。
何にエネルギーが通るのか。
どんなときに、自分が自分でいられるのか。

こうした感覚は、
本来誰の中にもあるものです。

でも多くの人は、
それを後回しにすることに慣れてしまっている。


だからまずは、

「自分は今、何を感じているのか」

を、
少しずつ取り戻していく。

これが本質に還るプロセスの、
とても大事な入口なのだと思います。

小さな「YES」と「NO」を大事にする

いきなり人生の大きな決断をする必要はありません。

むしろ大事なのは、
日常の中にある

小さなYESとNO

に気づいていくことです。

これはやりたい。
これはやりたくない。
これは心地いい。
これは違う気がする。

そういう小さな感覚を、
無視せずに拾っていく。

それだけでも、
少しずつ人生の方向は変わっていきます。

なぜなら本質は、
そうした小さな反応の中に、
すでに現れているからです。

一人で難しければ、「対話」という方法もある

ここまで読んで、

「頭では分かるけど、
一人でやるのは難しそうだな」

と感じる方もいるかもしれません。

それは、とても自然なことだと思います。

なぜなら本質は、
自分にとって当たり前すぎて見えにくいものでもあるからです。

だから私は、
本質を探るプロセスには

対話がとても有効だと感じています。

誰かと話すことで、

  • 自分でも気づいていなかった言葉が出てくる
  • 自分の反応に気づける
  • バラバラだったものがつながる
  • 本質に近いものが浮かび上がってくる

そういうことが起きることがあります。

それは、
答えを教えてもらうというより、

自分の中にあるものを、引き出していくプロセス

に近いものです。

本質に還ることは「特別なことをすること」ではない

私は最近、
本質に還るということは、

何か特別なことを始めることではなくて、

もともとあったものに、少しずつ気づき直していくこと

なのではないかと感じています。

新しい自分になることではなく、
本来の自分に戻っていくこと。

そのために必要なのは、

  • ちゃんと感じること
  • 違和感を無視しないこと
  • 小さな反応を大事にすること
  • 自分と対話すること

もしかしたらそれだけでも、
人生は少しずつ整い始めるのかもしれません。

完璧に分からなくても、進んでいい

最後に、ひとつ大事なことを書いておきたいと思います。

本質は、
最初から完璧に分かるものではありません。

少し分かる。
なんとなく見えてくる。
でもまだ曖昧。

その状態でも、
進んでいいのだと思います。

むしろ、

完全に分かってから動くのではなく、
少し感じた方向に動いてみることで、
さらに見えてくることの方が多い

私はそう感じています。

あとがき

本質に還る最初の一歩は、
何か大きなことをすることではなくて、

自分の内側にある小さな声を、
ちゃんと聴いてあげること

なのかもしれません。

もし今、
あなたの中に

「何か違う」
「このままでいいのか分からない」
「もっと本来の流れがある気がする」

そんな感覚があるとしたら、

それはきっと、

本質に還るプロセスが、すでに始まっているサイン

なのだと思います。

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この記事を書いた人
本質整合研究所

櫻木隆志|本質整合研究所 代表
「本質と一致して生きる」をテーマに、経営者・個人事業主・違和感を抱える人たちの本質探求と本質整合をサポートしています。
本質整合名刺(トリセツ)制作・AI本質対話セッション・本質整合経営支援などを通じて、本質と整合した生き方・働き方・経営の実装を支援しています。

思索ログ本質整合思想入門
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