P019_歴史は何のために学ぶのか?今を生きるために過去を知る

学生時代、歴史は「年号や出来事を覚える科目」だと思っていました。

でも大人になってあらためて学んでみると、歴史の面白さは、何が起きたかを覚えることではなく、「なぜ起きたのか」「その時、人々は何を考えていたのか」を探ることにあるのではないかと感じます。

同じ出来事でも、立場が変われば見え方は変わります。だからこそ、一つの正解を覚えるのではなく、さまざまな視点から過去を考えることが、今の社会を理解し、これから自分がどう生きるかを考えることにつながります。

そしてそれは、国の歴史だけではなく、個人や企業にも同じことが言えるのかもしれません。

今回の探究テーマは、「歴史は何のために学ぶのでしょうか?」です。

「売る気がないのに自然に売れる、本質整合経営」。

この番組は、人や組織の本質を言語化し、本質と一致した生き方、そして本質整合した仕事と経営のあり方を探究する番組です。

こんにちは。本質整合研究所の櫻木隆志です。

インタビュアーの高須早智子です。

櫻木さん、今回もよろしくお願いします。

よろしくお願いします。

今回の配信は9月14日ですね。

夏休みも終わって、学校も始まりました。

夜になると、少しずつ空気が変わってきた感じもありますね。

そうですね。

私はもう子どもも大きくなりましたけど、高須さんは今まさに小学生のお子さんがいますよね。

8月と9月では、生活の感じもかなり違うんじゃないですか?

もう本当に、

「やっと学校が始まってくれた」

という感じです(笑)。

自分に「お疲れさま」と言いたいですね。

あと、給食がありがたいです(笑)。

それはありますよね(笑)。

歴史は、得意科目でしたか?

夏休みといえば、子どもたちには宿題もありますよね。

高須さん自身は、学生時代、得意科目と不得意科目ってありましたか?

国語は昔から好きでした。割と得意だったと思います。

逆に、理数系は本当に苦手でしたね。高校生になって、「私は理数系はダメなんだ」と確信しました(笑)。

国語が好きだったというのは、今のお仕事にもつながっている感じがしますね。

ちなみに、社会、特に歴史はどうでしたか?

歴史は、学生時代はあまりよく分かっていなかったですね。

大人になってから、NHKの大河ドラマを見たりして、

「ああ、こういうことだったんだ」

と改めて知ることが多いです。

私も高校では世界史を選択していました。

当時の歴史の勉強って、

「とにかく覚えるもの」

という感覚が強かったんです。

年号、人名、出来事。

テストで点を取るために暗記する。

だから、歴史そのものの面白さは、あまり感じていませんでした。

でも、今振り返ると、それってすごくもったいなかったなと思うんです。

大人になってから、歴史がおもしろくなった

櫻木さんは、今は歴史がお好きなんですか?

好きというより、今はものすごく興味があります。

もし大学に戻れるなら、歴史をかなり勉強したいと思うくらいです。

社会のことを知れば知るほど、

「どうして今、こうなっているんだろう」

という疑問が出てきます。

その答えを考えると、今だけを見ても分からないんですよね。

必ず、そこに至るまでの積み重ねがあります。

過去にこういう出来事があって、
そこで人々がこう判断して、
そこから次の流れが生まれて、
その延長線上に今がある。

そう考えると、歴史って、単に昔のことを学ぶ科目ではなくて、

今を理解するためのもの

なんだと思うようになりました。

「何が起きたか」より、「なぜ起きたのか」

例えば、学校では、

「何年に、何が起きた」

ということを中心に覚えますよね。

でも本当は、

「なぜ、それが起きたのか」
「その時、人々は何を考えていたのか」
「その選択の背景には、何があったのか」

というところの方が、ずっと面白いと思うんです。

そうですね。

自分たちが生まれる前の時代に、本当にそういう出来事があったと思うと、不思議な感じがします。

ただ出来事を覚えるだけではなくて、

「その時、この人はどんな気持ちだったんだろう」

と考えると、一気に身近になりますよね。

そうなんです。

歴史上の人物も、教科書に名前が載っている記号みたいに見えてしまいますけど、実際には一人ひとりが生きていた人間です。

迷ったり、悩んだり、怖がったり、何かを信じたりしていた。

そこまで想像すると、歴史は急に立体的になります。

地元の歴史を知らないのは、もったいない

私は城下町で育ったので、子どもの頃から身近にお城がありました。

でも当時は、お城って、どちらかというと遊びに行く場所だったんです。

もっと、

「ここで昔、何があったんだろう」

と興味を持っていたら、歴史ももっと身近に感じられたんだろうなと思います。

私も同じです。

鹿児島には、明治維新に関係する場所がたくさんあります。

全国から、わざわざそれを見たり学んだりするために来る人がいる。

なのに、地元に住んでいる自分は、それほど興味を持っていなかった。

今になって、

「ものすごくもったいなかったな」

と思います。

身近にあるからこそ、逆に見えていなかったんですよね。

歴史に「正解」はあるのか

櫻木
櫻木

歴史を学び直していると、もう一つ面白い問いが出てきます。

歴史に、そもそも正解ってあるんだろうか

ということです。

学校のテストでは、もちろん正解があります。

でも、現実の出来事って、そんなに単純ではないですよね。

同じ出来事でも、立場によって見え方は大きく変わります。

確かにそうですね。

櫻木
櫻木

例えば明治維新でも、幕府側から見るのか、薩長側から見るのかで、全く違うでしょう。

殿様の立場。
武士の立場。
一般庶民の立場。

それぞれで、同じ出来事の意味は違います。

戦争でも同じです。

勝った側と負けた側。
政治を動かした人。
戦地に行った人。
家族を送り出した人。

それぞれに、違う現実がある。

だから歴史を学ぶ時に、

「これが正しい歴史です」

と一つの見方だけを覚えるより、

「この出来事を、いろいろな立場から見ると、どう見えるのだろう」

と考える方が、ずっと深い学びになると思うんです。

歴史は、人間を見る学問でもある

人物のエピソードなんかも、すごく面白いですよね。

名前だけ知っていた人が、急に人間らしく見えてきます。

櫻木
櫻木

ありがとうございます。

仕事そのものが好きなんですね。

こえらからやってみたいこと

櫻木
櫻木

そうですよね。

一つの出来事だけでなく、

「この人は、なぜこうしたのか」
「この時、何を守ろうとしていたのか」
「どんな価値観を持っていたのか」

と考えると、歴史は人間そのものを学ぶことにもなります。

だから私は、もっと学生時代に、そういう学び方をしたかったなと思います。

もちろん学校の授業では時間の制約もあるので、全部を深掘りするのは難しいでしょう。

でも、名前と年代を覚えるだけでは、あまりにももったいない。

大河ドラマや漫画から入るのもいい

私は、大人になってから歴史を知るきっかけが、大河ドラマだったんです。

ドラマだと、人物の感情や人間関係が描かれるので、すごく入りやすいですよね。

櫻木
櫻木

大河ドラマは、そういう意味ですごくいいですよね。

下手にテストのためだけに暗記するより、ああいう作品から入った方が、歴史の流れや人物像が残ることもあると思います。

今、娘が小学6年生で、ちょうど歴史を学んでいます。

歴史漫画がいいと聞いて、譲っていただいたものを読ませています。

勉強という感じではなくても、漫画で頭に入ることってありますよね。

櫻木
櫻木

ありますよね。

入口は何でもいいと思うんです。

大事なのは、

「昔、こんなことがありました」

で終わらず、

「そこから何を感じるか」
「なぜそうなったのか」
「今とどうつながっているのか」

まで考えてみることだと思います。

まず、自分の国の歴史を知る

櫻木
櫻木

私は高校時代、世界史を選びました。

当時は、

「こっちの方が点を取りやすそう」

くらいの理由だったと思います(笑)。

でも今は、世界を知る前に、まず自分の国の歴史をきちんと知ることも大事だったなと思います。

そうですね。

外国の観光客の方の方が、日本のことに詳しかったりしますもんね。

櫻木
櫻木

本当にあります。

日本が好きで来ている外国の方は、日本の歴史や文化をかなり勉強していることがあります。

そこで、

「日本って、どんな国ですか?」
「天皇って、どういう存在なんですか?」

と聞かれても、日本人の方がうまく答えられない。

そういう場面は、結構あると思います。

自分の国のことなのに、あまり考える機会がなかった。

これは、かなりもったいないことだと思います。

ただ、ここで言いたいのは、自分の国を美化するとか、逆に否定するとか、そういうことではありません。

まず、

自分たちの国が、どういう経緯をたどって今に至っているのかを知る

ということです。

それは、自分たちが何者なのかを考えることにもつながります。

歴史を学ぶことは、今を生きることにつながる

櫻木
櫻木

歴史を学ぶことの価値は、過去を知ることだけではないと思います。

過去を知ることで、

「今、なぜこうなっているのか」

が見えてくる。

そして、

「だったら、自分はこれからどう生きるのか」

を考えることにつながる。

それは国だけの話ではありません。

個人でも同じです。

自分がこれまでどう生きてきたのか。

どんな出来事があって、
どんな選択をして、
何を大切にしてきたのか。

企業でも同じです。

なぜその会社が生まれたのか。
どんな出来事を乗り越えてきたのか。
何を守り続けてきたのか。

過去を振り返ることは、今を理解することにつながります。

そしてその先に、

「自分は何者なのか」
「自分たちは何者なのか」

という問いが出てくる。

だから、歴史を学ぶことは、本質を探ることとも、かなり近いと思っています。

歴史は、本質探究につながっている

なるほど。

国の歴史だけではなく、個人や会社の歴史も含めて考えると、確かに本質探究につながりますね。

櫻木
櫻木

そうなんです。

自分の歴史。
会社の歴史。
地域の歴史。
国の歴史。

その中に、

「なぜ今の自分があるのか」
「なぜ今の会社があるのか」
「なぜ今の社会があるのか」

というヒントがあります。

今だけを切り取って見ても、本質は分からない。

過去から今へ続いている流れの中で見ることで、初めて見えてくるものがある。

だから最近、歴史を学ぶことと本質探究は、かなりつながっているなと感じています。

今回の探究テーマ

それでは、今回のお話の探求テーマをお願いします。

櫻木
櫻木

今回の探究テーマは、とてもシンプルです。

「歴史は、何のために学ぶのでしょうか?」

です。

年号や出来事を覚えるためでしょうか。

過去の失敗を繰り返さないためでしょうか。

今の社会を理解するためでしょうか。

自分たちが何者なのかを知るためでしょうか。

あるいは、これからどう生きるかを考えるためでしょうか。

ぜひ、皆さんなりに考えてみてください。

この番組では、ホームページで「読むPodcast」も公開しています。

単なる文字起こしではなく、放送での対話をもとに、さらに読みやすく、考えを深められる形に再編集しています。

こちらも、ぜひご覧ください。

また、この番組は、答えを一方的にお伝えする番組ではありません。

リスナーの皆さまと一緒に問いへ向き合い、本質を探究していく番組です。

今回の探究テーマ、

「歴史は何のために学ぶのでしょうか?」

についても、ぜひお便りフォームからお聞かせください。

皆さまの問いや気づきが、次回以降の探究につながるかもしれません。

それでは、今回もお聴きいただきありがとうございました。

櫻木
櫻木

ありがとうございました。

「本質と一致して生きる」。本質整合研究所がお届けしました。

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