本質整合すると起こること(具体事例)

本質整合したら、何が起こるのか?

ここでは、
実際に起こった事例をもとに、
本質整合すると何が起こるのか
をお伝えします。

本質整合すると、自然に変化が起こる

本質整合思想は、
机の前で考えてつくった思想ではありません。

実際に、ある業界の人たちと
商売の現場で実践する中で浮かび上がってきたのが、
「本質整合思想」です。

その「ある業界」とは、
街の電器屋さんです。

全国各地の街の電器屋さんの有志の皆さんと、
WHY(その仕事をしている理由や根っこの思い)を言語化し、
それを発信していくブランディングを実践していくと、
次のような変化が、何度も繰り返し起こりました。

本質整合すると起こりやすい変化

  1. 経営者にエネルギーが通る
     (声・表情・姿勢・雰囲気が変わる)
  2. 店の雰囲気が良くなる
  3. お客さんが応援してくれるようになる
  4. 相性のいいお客さんが自然に増える
  5. 売ろうとしていないのに、自然に売れるようになる

これは、
店の規模や地域に関係なく、
かなり共通したパターンとして起こりました。

スタートは「WHYの言語化」です。
そこからドミノ倒しのような変化が起こります。

でも当時は、
なぜそういう変化が起こるのか、その理由や仕組みが分かりませんでした。

その後、
その理由や構造を探求していった先に立ち現れてきたのが、
「本質整合」という考え方です。

ここではこれまでの事例をもとに、
本質整合すると何が起こるのかをお伝えします。

※ここで紹介するのは街の電器屋さんの事例ですが、
ここで起きているパターンや、その背後にある構造は、
業種・業界・規模を問わず共通すると考えています。

拙著でも紹介している実践事例です

これらの事例の詳細は、
拙著
『「売る気がない!」のになぜか自然に売れてしまう繁盛の法則』(Clover出版)
でも紹介しています。

※書籍執筆時は、まだ「本質整合」という概念は生まれていませんでした。

ここでは、
その後に見えてきた「本質整合」の視点から、
ポイントを整理してお伝えします。

事例①
廃業のピンチから地域の人気店へ

最初の事例は、
静岡県焼津市の サカモト電器 さんです。

現在は2代目店主の坂本さんが、
実質お一人で経営されているお店です。

先代社長(お父様)が急逝され、
急きょお店を継ぐことになった坂本さん。
しかしその時期はちょうど、大型量販店の出店ラッシュとも重なり、
お客さんが離れ、経営は大きなピンチに陥りました。

真面目な坂本さんは、

  • がんばって売らなければ
  • もっと努力しなければ

と思いながら、
毎日お客様を訪問していました。

でも、なかなか売れない。
それどころか、

売ろうとして訪問すればするほど、お客さんが離れていくように感じていました。

はじまりは「WHYの言語化」から

そんな時に私のセミナーを受講され、
その後サポートをご依頼いただきました。

最初にやったことは、
WHYの言語化です。

坂本さんがどんな思いで電器店の仕事をしているのか。
商売の根っこにある想いを、言葉にしていきました。

そこで浮かび上がってきたのが、
「地域貢献」
の4文字でした。

それは、
先代社長もずっと大切にしてきた想いであり、
坂本さん自身も引き継いでいきたい想いでした。

その後、
坂本さんの想いや、サカモト電器にできること、
強みや特徴などをまとめた
「お店のトリセツ」をつくり、
お客様に配っていきました。

お店のトリセツで起こったこと

そこから、
坂本さんの意識が変わり、
サカモト電器の商売と人生が変わっていきました。

がんばって売ろうとしてもなかなか売れず、
客離れが起こっていた状態から、

👉 お客さんの方から声がかかり、自然と売れる状態
へと変わっていったのです。

さらに、

  • 地域貢献に熱心な電器店としてテレビに取り上げられる
  • さまざまな地域貢献イベントを開催する
  • 地域で人気のお店になる

といった変化も起こりました。

その変化が本質回帰・本質整合だった

この時に起こったのは、
坂本さんの本質回帰だったのです。

そしてその本質を軸にして、
仕事やお店の在り方が整っていった。

つまりここで起こっていたのが、
「本質回帰→本質整合」
だったのです。

この事例から分かること

本質整合すると、

  • 経営者自身のエネルギーが通る
  • 強みが発揮され魅力的になる。
  • 自然と声がかかるようになる
  • お客さんや地域から愛される存在になる

「WHYの言語化」から始まって、このような変化が連鎖的に起こるのが、本質整合の作用です。

本質整合すると、売ろうとする苦しさが減り、自然に声がかかる状態へと変わっていきます。

事例②
コンサート、落語、BINGO大会…
楽しいことをやって自然に売れる

次の事例は、
兵庫県加古川市の すえひろでんき さんです。

2代目社長の末広さんは、
もともと商社でバリバリ営業をされていた方で、
お店を継いでからも毎日精力的に営業し、
売上も上がっていました。

その頃は、

  • 売るためのイベント
  • 売るためのチラシ
  • 売るための訪問活動

そうしたことを精力的に行って、
実際に売上もあがっていました。

でも、
その中でずっと

「何か違う…」

という違和感があったそうです。

さらに、

「お客さんから嫌われているんじゃないか」

という不安も感じていたそうです。

やっていることが本質とズレていた

そんな時に私の講演を聞かれ、
前述のサカモト電器さんの「お店のトリセツ」を見て、

「これだ!」

と思われたそうです。

もともとすえひろでんきの店内には、

「お客様の笑顔が見たいから」

という言葉が掲げられていました。

これが、
すえひろでんきの存在理由、つまり「本質」でした。

でも、
実際にやっていたのは、
モノを売るための仕事。

つまり、
👉 本質と日々の仕事のやり方がズレていた

そのズレが、
末広さんの違和感の原因でした。

本質整合すると仕事が変わる

そこに気づいてから、
末広さんは経営スタイルを大きく転換されました。

たとえば、

  • チラシからは商品や値段が消えた
  • 楽しい情報満載のニュースレターになった
  • 売るためのイベントをやめた
  • コンサート、落語(寄席)、BINGO大会、ガチャガチャ、花の種や苗の配布など、
    お客さんに楽しんでもらうためのイベントを次々と開催

等々、やっていることは一見バラバラに見えますが、
実はすべて

👉 「お客さんの笑顔が見たいから」

という本質が形になったもの。

つまり、
全てが本質整合していたのです。

その結果どうなったか

今では、
モノを売るための訪問活動やイベントは一切しなくなりました。

それでも、

  • 業績は好調
  • お店には笑顔が絶えない
  • 地域で愛される存在になっている

そんなお店になっています。

この事例から分かること

本質整合すると、

  • やることに一貫性が生まれる
  • 違和感が減り充実感が高まる
  • 「売るための活動」をしなくても自然に選ばれる
  • 仕事そのものが楽しく、意味のあるものになる

ということが起こるのです。

本質整合すると、「売るための仕事」が「その店らしい価値を届ける仕事」へと変わっていきます。

事例③
「実はうちの店、商品を売る気がないんです」

続いては、
新潟市の eプラザのぐち店 さんです。

社長の野口さんは、
とても個性的で、一風変わった経営者です。

野口さんも最初は、
「お店のトリセツづくり」から始めました。

ワークショップの中で、
「何のために今の仕事をしているんですか?」
と質問した時のことです。

返ってきた答えは、

「商品を売る気がないんです…」

という、ちょっと不思議なものでした。

違和感の奥に本質が隠れていた

私は野口さんの回答に興味を持ち、
「それってどういうことですか?」
と掘っていきました。

すると、
野口さんの中にあった思いが、
ポツポツと出してきました。

実は、モノを売るのが好きではないんです。

以前から、

  • モノを売るためのチラシ
  • モノを売るためのイベント
  • 販促のための活動

に対して、
どこか本気になれない自分がいたそうです。

これはまさに、

👉 本質からのサイン

です。

野口さんにとって、
「モノを売ることそのもの」を目的にした活動は、
本質とズレていたのでしょう。

本質に還ると、言葉も変わる

そこで野口さんは、
次のようなキャッチコピーを掲げました。

「実はうちの店、商品を売る気がないんです」

このコピーをお店のトリセツの表紙やホームページのトップに大きく掲げました。

そしてその後に、
こんな思いを綴られました。

モノを売りたいんじゃない。
心豊かな人生のお役に立ちたい。
モノを売るのはそのための手段。
そんな想いで仕事に取組み、精進していきたいと思います。

本質整合すると行動も変わる

それから野口さんは、

  • お客さんと一緒にお店でビールを飲むイベント
  • 全長20メートルの巨大そうめん流し
  • 地域の子どもたちを楽しませる企画
  • 高齢のお客様向けのスマホ教室や終活セミナー

など、

まさに
「売る気がないイベント」
を次々と企画・実行していきました。

心配された
「売る気がない宣言」のマイナス影響はほとんどなく、
むしろお客さんには好意的に受け止められ、
応援される店になっていきました。

この事例から分かること

このケースでは、

  • 「商品を売る気がない」
  • 「お客様の人生の役に立ちたい」

という本質に気づいて、
そこに立ち戻ったのが
本質回帰です。

そしてその後、
モノを売るためではなく、
本質に沿った活動をしていったのが
本質整合です。

本質整合すると、

  • 違和感が減る
  • 発信が自然になる
  • やることに迷いが減る
  • 結果として経営も整っていく

ということが起こります。

本質整合すると、違和感が減り、言葉も行動も経営も、自然に一貫していきます。

私自身の人生も、
本質探求 → 本質回帰 → 本質整合 の繰り返しだった

私は、
街の電器屋さんの現場で起きていた変化を通して、
本質整合という現象に気づき、それを体系化してきました。

そしてその過程で、
あることにも気づきました。

それは、
私自身の人生もまた、
「本質探求 → 本質回帰 → 本質整合」
の繰り返しだった

ということです。

違和感は、ズレのサインだった

たとえば私は、

  • コンサル会社で営業をしていた時
  • インターネットビジネスでお金を稼いでいた時
  • 教育に関わりたいと思って学習塾を立ち上げた時

それぞれの場面で、
違和感や虚無感を感じていました。

当時は理由が分かりませんでした。

でも今なら分かります。

それらはすべて、

👉 本質とズレているサイン

だったのです。

本質と一致すると、理由なくエネルギーが湧く

逆に、
街の電器屋さんの商売に触れた時、
私は理由もなく強く惹かれました。

誰に頼まれたわけでもなく、
気がついたら研究を始めていました。

これはまさに、

👉 本質と一致したサイン

だったのだと思います。

その後、
電器店さんのサポートで成果も出て、
書籍にもなりました。

でもその後しばらくして、
私はまた停滞の時期に入ってしまいました。

その原因も、
今ならはっきり分かります。

私の本質は
「本質探求」なのに、

いつの間にか、
普通の販促支援のような仕事が増え、
そこではエネルギーが通らなくなっていたのです。

人生で最高出力が出ている感覚

そして今、
私はまた

「人生で最高の出力が出ているのではないか」

という感覚があります。

それはもちろん、
本質と一致・整合しているからです。

長年の探求が
「本質整合」
という思想にたどり着き、

それが今、

  • 言葉になり
  • 図になり
  • ホームページになり
  • 発信になり
  • サービスになり

始めています。

だから今の私は、

  • エネルギーが通る
  • 行動力が高まる
  • たくさん動いても元気で疲れにくい
  • アイデアが次々と湧いてくる

という状態になっています。

これもまた、
私自身の本質整合の実践です。

本質整合すると何が起こるのか

ここまでの事例をまとめると、
本質整合すると次のようなことが起こります。

本質整合すると起こること

  • 経営者や本人にエネルギーが通る
  • 声・表情・姿勢・雰囲気が変わる
  • 仕事の違和感が減る
  • やることに一貫性が生まれる
  • 発信や言葉が自然になる
  • 周りの人が応援してくれるようになる
  • 相性のいい人やお客様が自然に集まる
  • 売ろうとしなくても自然に選ばれる
  • 人生や仕事や経営が自然に整い始める

本質整合とは、無理をして何かになることではなく、
本来の自分や本来の会社に還ることで、自然に整っていくプロセスなのだと思います。

そしてこれは、
一部の特別な人や会社だけに起こることではなく、

むしろ、
誰の中にも本質があり、
誰にとっても本質整合は可能です。

ただ、
その本質が見えにくくなっていたり、
言葉になっていなかったり、
現実とズレているだけです。

人や会社の本質整合を支援したい

私はこれまで、

  • クライアントの変化
  • 商売の現場で起きた変化
  • 自分自身の人生の変化

を通して、
本質探求と本質整合を体験し、
そのプロセスを言語化・概念化してきました。

これからはそれを、

  • ひとりでも多くの方の人生に
  • 一社でも多くの会社の経営に

役立てていきたいと思っています。

本質整合は、経営者ご自身の人生も経営も整います。

そしてその影響が連鎖的に、社員の皆さんにもお客様にも広がります。

もし今、
ご自身の仕事や人生、経営に
何かしらの違和感を感じているなら、

それは本質とつながるタイミングなのかもしれません。

必要なタイミングで、
ご一緒できたら嬉しいです。

この記事を書いた人

櫻木隆志|本質整合研究所 代表
「本質と一致して生きる」をテーマに、経営者・個人事業主・違和感を抱える人たちの本質探求と本質整合をサポートしています。
本質整合名刺(トリセツ)制作・AI本質対話セッション・本質整合経営支援などを通じて、本質と整合した生き方・働き方・経営の実装を支援しています。