本質整合したら、何が起こるのか?
ここでは、
実際に起こった事例をもとに、
本質整合すると何が起こるのか
をお伝えします。
本質整合すると、自然に変化が起こる
本質整合思想は、
机の前で考えてつくった思想ではありません。
実際に、ある業界の人たちと
商売の現場で実践する中で浮かび上がってきたのが、
「本質整合思想」です。
その「ある業界」とは、
街の電器屋さんです。
全国各地の街の電器屋さんの有志の皆さんと、
WHY(その仕事をしている理由や根っこの思い)を言語化し、
それを発信していくブランディングを実践していくと、
次のような変化が、何度も繰り返し起こりました。
本質整合すると起こりやすい変化
- 経営者にエネルギーが通る
(声・表情・姿勢・雰囲気が変わる) - 店の雰囲気が良くなる
- お客さんが応援してくれるようになる
- 相性のいいお客さんが自然に増える
- 売ろうとしていないのに、自然に売れるようになる
これは、
店の規模や地域に関係なく、
かなり共通したパターンとして起こりました。
スタートは「WHYの言語化」です。
そこからドミノ倒しのような変化が起こります。
でも当時は、
なぜそういう変化が起こるのか、その理由や仕組みが分かりませんでした。
その後、
その理由や構造を探求していった先に立ち現れてきたのが、
「本質整合」という考え方です。
ここではこれまでの事例をもとに、
本質整合すると何が起こるのかをお伝えします。
※ここで紹介するのは街の電器屋さんの事例ですが、
ここで起きているパターンや、その背後にある構造は、
業種・業界・規模を問わず共通すると考えています。
拙著でも紹介している実践事例です
これらの事例の詳細は、
拙著
『「売る気がない!」のになぜか自然に売れてしまう繁盛の法則』(Clover出版)
でも紹介しています。

※書籍執筆時は、まだ「本質整合」という概念は生まれていませんでした。
ここでは、
その後に見えてきた「本質整合」の視点から、
ポイントを整理してお伝えします。
事例①
廃業のピンチから地域の人気店へ
最初の事例は、
静岡県焼津市の サカモト電器 さんです。
現在は2代目店主の坂本さんが、
実質お一人で経営されているお店です。
先代社長(お父様)が急逝され、
急きょお店を継ぐことになった坂本さん。
しかしその時期はちょうど、大型量販店の出店ラッシュとも重なり、
お客さんが離れ、経営は大きなピンチに陥りました。
真面目な坂本さんは、
- がんばって売らなければ
- もっと努力しなければ
と思いながら、
毎日お客様を訪問していました。
でも、なかなか売れない。
それどころか、
売ろうとして訪問すればするほど、お客さんが離れていくように感じていました。
はじまりは「WHYの言語化」から
そんな時に私のセミナーを受講され、
その後サポートをご依頼いただきました。
最初にやったことは、
WHYの言語化です。
坂本さんがどんな思いで電器店の仕事をしているのか。
商売の根っこにある想いを、言葉にしていきました。
そこで浮かび上がってきたのが、
「地域貢献」
の4文字でした。
それは、
先代社長もずっと大切にしてきた想いであり、
坂本さん自身も引き継いでいきたい想いでした。
その後、
坂本さんの想いや、サカモト電器にできること、
強みや特徴などをまとめた
「お店のトリセツ」をつくり、
お客様に配っていきました。
お店のトリセツで起こったこと
そこから、
坂本さんの意識が変わり、
サカモト電器の商売と人生が変わっていきました。
がんばって売ろうとしてもなかなか売れず、
客離れが起こっていた状態から、
👉 お客さんの方から声がかかり、自然と売れる状態
へと変わっていったのです。
さらに、
- 地域貢献に熱心な電器店としてテレビに取り上げられる
- さまざまな地域貢献イベントを開催する
- 地域で人気のお店になる
といった変化も起こりました。
その変化が本質回帰・本質整合だった
この時に起こったのは、
坂本さんの本質回帰だったのです。
そしてその本質を軸にして、
仕事やお店の在り方が整っていった。
つまりここで起こっていたのが、
「本質回帰→本質整合」
だったのです。
この事例から分かること
本質整合すると、
- 経営者自身のエネルギーが通る
- 強みが発揮され魅力的になる。
- 自然と声がかかるようになる
- お客さんや地域から愛される存在になる
「WHYの言語化」から始まって、このような変化が連鎖的に起こるのが、本質整合の作用です。
本質整合すると、売ろうとする苦しさが減り、自然に声がかかる状態へと変わっていきます。
事例②
コンサート、落語、BINGO大会…
楽しいことをやって自然に売れる
次の事例は、
兵庫県加古川市の すえひろでんき さんです。
2代目社長の末広さんは、
もともと商社でバリバリ営業をされていた方で、
お店を継いでからも毎日精力的に営業し、
売上も上がっていました。
その頃は、
- 売るためのイベント
- 売るためのチラシ
- 売るための訪問活動
そうしたことを精力的に行って、
実際に売上もあがっていました。
でも、
その中でずっと
「何か違う…」
という違和感があったそうです。
さらに、
「お客さんから嫌われているんじゃないか」
という不安も感じていたそうです。
やっていることが本質とズレていた
そんな時に私の講演を聞かれ、
前述のサカモト電器さんの「お店のトリセツ」を見て、
「これだ!」
と思われたそうです。
もともとすえひろでんきの店内には、
「お客様の笑顔が見たいから」
という言葉が掲げられていました。
これが、
すえひろでんきの存在理由、つまり「本質」でした。
でも、
実際にやっていたのは、
モノを売るための仕事。
つまり、
👉 本質と日々の仕事のやり方がズレていた。
そのズレが、
末広さんの違和感の原因でした。
本質整合すると仕事が変わる
そこに気づいてから、
末広さんは経営スタイルを大きく転換されました。
たとえば、
- チラシからは商品や値段が消えた
- 楽しい情報満載のニュースレターになった
- 売るためのイベントをやめた
- コンサート、落語(寄席)、BINGO大会、ガチャガチャ、花の種や苗の配布など、
お客さんに楽しんでもらうためのイベントを次々と開催
等々、やっていることは一見バラバラに見えますが、
実はすべて
👉 「お客さんの笑顔が見たいから」
という本質が形になったもの。
つまり、
全てが本質整合していたのです。
その結果どうなったか
今では、
モノを売るための訪問活動やイベントは一切しなくなりました。
それでも、
- 業績は好調
- お店には笑顔が絶えない
- 地域で愛される存在になっている
そんなお店になっています。
この事例から分かること
本質整合すると、
- やることに一貫性が生まれる
- 違和感が減り充実感が高まる
- 「売るための活動」をしなくても自然に選ばれる
- 仕事そのものが楽しく、意味のあるものになる
ということが起こるのです。
本質整合すると、「売るための仕事」が「その店らしい価値を届ける仕事」へと変わっていきます。
事例③
「実はうちの店、商品を売る気がないんです」
続いては、
新潟市の eプラザのぐち店 さんです。
社長の野口さんは、
とても個性的で、一風変わった経営者です。
野口さんも最初は、
「お店のトリセツづくり」から始めました。
ワークショップの中で、
「何のために今の仕事をしているんですか?」
と質問した時のことです。
返ってきた答えは、
「商品を売る気がないんです…」
という、ちょっと不思議なものでした。
違和感の奥に本質が隠れていた
私は野口さんの回答に興味を持ち、
「それってどういうことですか?」
と掘っていきました。
すると、
野口さんの中にあった思いが、
ポツポツと出してきました。
実は、モノを売るのが好きではないんです。
以前から、
- モノを売るためのチラシ
- モノを売るためのイベント
- 販促のための活動
に対して、
どこか本気になれない自分がいたそうです。
これはまさに、
👉 本質からのサイン
です。
野口さんにとって、
「モノを売ることそのもの」を目的にした活動は、
本質とズレていたのでしょう。
本質に還ると、言葉も変わる
そこで野口さんは、
次のようなキャッチコピーを掲げました。
「実はうちの店、商品を売る気がないんです」
このコピーをお店のトリセツの表紙やホームページのトップに大きく掲げました。
そしてその後に、
こんな思いを綴られました。
モノを売りたいんじゃない。
心豊かな人生のお役に立ちたい。
モノを売るのはそのための手段。
そんな想いで仕事に取組み、精進していきたいと思います。
本質整合すると行動も変わる
それから野口さんは、
- お客さんと一緒にお店でビールを飲むイベント
- 全長20メートルの巨大そうめん流し
- 地域の子どもたちを楽しませる企画
- 高齢のお客様向けのスマホ教室や終活セミナー
など、
まさに
「売る気がないイベント」
を次々と企画・実行していきました。
心配された
「売る気がない宣言」のマイナス影響はほとんどなく、
むしろお客さんには好意的に受け止められ、
応援される店になっていきました。
この事例から分かること
このケースでは、
- 「商品を売る気がない」
- 「お客様の人生の役に立ちたい」
という本質に気づいて、
そこに立ち戻ったのが
本質回帰です。
そしてその後、
モノを売るためではなく、
本質に沿った活動をしていったのが
本質整合です。
本質整合すると、
- 違和感が減る
- 発信が自然になる
- やることに迷いが減る
- 結果として経営も整っていく
ということが起こります。
本質整合すると、違和感が減り、言葉も行動も経営も、自然に一貫していきます。
私自身の人生も、
本質探求 → 本質回帰 → 本質整合 の繰り返しだった
私は、
街の電器屋さんの現場で起きていた変化を通して、
本質整合という現象に気づき、それを体系化してきました。
そしてその過程で、
あることにも気づきました。
それは、
私自身の人生もまた、
「本質探求 → 本質回帰 → 本質整合」
の繰り返しだった
ということです。
違和感は、ズレのサインだった
たとえば私は、
- コンサル会社で営業をしていた時
- インターネットビジネスでお金を稼いでいた時
- 教育に関わりたいと思って学習塾を立ち上げた時
それぞれの場面で、
違和感や虚無感を感じていました。
当時は理由が分かりませんでした。
でも今なら分かります。
それらはすべて、
👉 本質とズレているサイン
だったのです。
本質と一致すると、理由なくエネルギーが湧く
逆に、
街の電器屋さんの商売に触れた時、
私は理由もなく強く惹かれました。
誰に頼まれたわけでもなく、
気がついたら研究を始めていました。
これはまさに、
👉 本質と一致したサイン
だったのだと思います。
その後、
電器店さんのサポートで成果も出て、
書籍にもなりました。
でもその後しばらくして、
私はまた停滞の時期に入ってしまいました。
その原因も、
今ならはっきり分かります。
私の本質は
「本質探求」なのに、
いつの間にか、
普通の販促支援のような仕事が増え、
そこではエネルギーが通らなくなっていたのです。
人生で最高出力が出ている感覚
そして今、
私はまた
「人生で最高の出力が出ているのではないか」
という感覚があります。
それはもちろん、
本質と一致・整合しているからです。
長年の探求が
「本質整合」
という思想にたどり着き、
それが今、
- 言葉になり
- 図になり
- ホームページになり
- 発信になり
- サービスになり
始めています。
だから今の私は、
- エネルギーが通る
- 行動力が高まる
- たくさん動いても元気で疲れにくい
- アイデアが次々と湧いてくる
という状態になっています。
これもまた、
私自身の本質整合の実践です。
本質整合すると何が起こるのか
ここまでの事例をまとめると、
本質整合すると次のようなことが起こります。
本質整合すると起こること
- 経営者や本人にエネルギーが通る
- 声・表情・姿勢・雰囲気が変わる
- 仕事の違和感が減る
- やることに一貫性が生まれる
- 発信や言葉が自然になる
- 周りの人が応援してくれるようになる
- 相性のいい人やお客様が自然に集まる
- 売ろうとしなくても自然に選ばれる
- 人生や仕事や経営が自然に整い始める
本質整合とは、無理をして何かになることではなく、
本来の自分や本来の会社に還ることで、自然に整っていくプロセスなのだと思います。
そしてこれは、
一部の特別な人や会社だけに起こることではなく、
むしろ、
誰の中にも本質があり、
誰にとっても本質整合は可能です。
ただ、
その本質が見えにくくなっていたり、
言葉になっていなかったり、
現実とズレているだけです。
人や会社の本質整合を支援したい
私はこれまで、
- クライアントの変化
- 商売の現場で起きた変化
- 自分自身の人生の変化
を通して、
本質探求と本質整合を体験し、
そのプロセスを言語化・概念化してきました。
これからはそれを、
- ひとりでも多くの方の人生に
- 一社でも多くの会社の経営に
役立てていきたいと思っています。
本質整合は、経営者ご自身の人生も経営も整います。
そしてその影響が連鎖的に、社員の皆さんにもお客様にも広がります。
もし今、
ご自身の仕事や人生、経営に
何かしらの違和感を感じているなら、
それは本質とつながるタイミングなのかもしれません。
必要なタイミングで、
ご一緒できたら嬉しいです。